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▼アフガニスタンのことについて

アフガニスタンで活動していた伊藤さんが遺体で発見されたニュースはショックでした。返してくださいと哀願するように語っておられたお母さんの願いが絶たれててしまったこと。現地の人たちから信頼されながら活動していたNGOペシャワールの会にも攻撃が及んでしまったこと。とても残念です。
伊藤さんは「現地に行かなければ始まらない」と言ってアフガンで活動していたとのこと。写真で見る伊藤さんの表情からは自信と誇りを持って現地での活動をしていた様子を感じました。今回の事件は良識ある現地の人々の誇りをも打ち砕いてしまったように思います。
タリバン勢力によるアフガニスタンの治安の悪化の背景には欧米を中心とした国際社会の対応が必ずしも現地の人々の生活の安定の方向には進んでいないということがあるのではないかと思っています。
1983年から3年間、私が滞在したバングラデシュは世界の最貧国といわれていますが、かつては黄金のベンガルと謳われた実り多い安定した大地でした。それらの崩壊の始まりは何と言ってもイギリス植民地支配からだと考えています。対立させて統治する支配者の方程式はいまも継続されているように感じています。
これからアフガニスタンの治安は一層きびしい状態になることが考えられますが、いつか必ず平和がやってくることを願うばかりです。伊藤和也さんのご冥福をお祈りいたします。


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