ヤマガタンver9 > がん患者の家族だった頃

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▼がん患者の家族だった頃

 ガンは治る病気と言われるまでに医学は日々進歩しているけれど、
 極めて治療が難しいガン患者の家族となってしまった。しかも、小さい子どもがいる働き盛りの主人が患者。好奇の目を向けられるのはごく自然な事。田舎の小さな町ならなおさら・・・。

 小学生の娘達に事あるたびに伝えて来たこと・・・・

 『大事な事は、必ず、お母さんから話すから、誰かの話に振り回されない  事・・・お母さんを信じて・・・。』

 大人たちの無責任な会話で、子供達が傷つく事だけは避けたいと願っていた。
 
 娘達には、私の口から淡々と事実を告げてきた。それは、娘達が望んだことだったから。

 発病して間もない頃、娘達にどう話していいのかも分からず、

 『子どもには関係ない!』

 と言ってしまった事があった。

 すると、即座に

 『お父さんの事なのに、関係ないわけがない!』

 と言い返されてしまった。

  "関係ないわけがない・・・大好きなお父さんの大事な事だもの"

  これは、娘達の一緒に闘う覚悟だと思った。
 
 

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