ヤマガタンver9 > 入試体験記&アドバイス〜その3

Powered by samidare

▼入試体験記&アドバイス〜その3

シリーズの3回目。
今日は建築・環境デザイン学科と美術史・文化財保存修復学科です。

建築・環境デザイン学科
○私は、この東北芸術工科大学という存在を知り、そして入学したいと考えた時、まず、どうすれば入学することができるのかを調べました。そして、自己推薦に実技試験があることを知りました。実技で受験することに決め、しかし、最初は何から始めたらよいかわかりませんでした。ですが、何かやらなくてはと思い、過去問を調べ、手を動かしてみることから始めました。初めは、合格者側などを見ながらでも問題にとり組み、それを続けるうち、少しずつ、自分で考えて描けるようになっていきました。美術の先生に添削していただいたりしながら、数をこなしていきました。そして、いざ本番になり、問題を見て少し戸惑いました。問題形式が変わっていたからです。問題文にも、なかなか理解できない箇所があり、手が止まってしまいました。しかし、何か描かなくては終わってしまうと思い、自分のできること、練習してきたことを使い一生懸命とり組みました。そうした作品がどのような評価をいただいたかはわかりませんが、そこで感じたのは、頭でいつまでも考えこんでいないで、手を動かし、その時できることをしっかりやれば、何かを得ることができるということでした。まずは挑戦してみることだと思います。

○自己推薦の実技試験での受験に向けて、約1ヶ月半前から毎日課題に取り組みました。私が受験をしたのは環境デザイン学科なのですが、過去の問題を大学から取り寄せ、1日に1〜2問をこなすということをくり返しました。最初のうちは全く手が進まず本番の何倍もの時間をかけてやっと完成していましたが、その悩みは枚数をこなし慣れるにしたがって解消されました。また、作品の完成度も初めのうちは過去の参考作品に比べてかなり見劣りのするものだったのですが、担当の先生の熱心なご指導により受験当日は自信をもって試験に臨めるほどに上達することができました。その他に面接の練習もしなくてはならなかったので完ペキに準備が整ったのは本番直前(3〜4日前)でかなりぎりぎりでした。毎日の努力が報われて私はめでたく合格することができたのですが、大切なのはやはり日々の積み重ねなのだと思いました。

○私は自己推薦の実技型で入学が決定しました。美術はもともと好きだし、家でもよく描いたりしていたけど、建物を描いたことはあまりなくて、とにかく建物のスケッチから始めました。美術についてアドバイスをしてくれる人が周りにいなかったけど、インターネットや本で、基本的な絵の構図を調べて一人で取り組みました。実際の試験は、とにかく時間とのたたかいです。家で何度も、模擬テストとして絵を描いてみる必要があると思います。

○私は自己推薦試験(実技)を受験しました。空間を描くために図法を全く知らなかったので、美術の先生に相談して一点透視図法をはじめ様々な図法を教えていただき、課題をこなしていきました。初めは簡単な形から、目線の高さを低、平行、高の3パターンで描き、徐々に複雑な形に挑戦していきました。また、試験と同じ条件(時間、用紙サイズ)で過去の問題に取り組みました。それ以外にも、先生から独自の課題を出していただき、それを練習しました。図法に慣れるためにはもちろん、とにかく「描く」ということに慣れるためにそのような練習を多くしていた方が、自信にもつながると思います。


美術史・文化財保存修復学科
○最初は自己推薦入試を受けましたが、面接の下手さと実技の実力不足から落ちてしまいました。今思えば受からなくてもいいというどうでもよさと、倍率を見ておじけづいていたんだと思いました。でも自己推薦でこのような体験をしたからこそ一般入試を受けようと思いました。一般入試では美術の先生から実技を受けたほうがいいといわれたにもかかわらず小論文を選択したのは自分にはこっちの方があっていると思ったからです。学科も自分の一番好きな「世界史」を選択して今度こそ絶対に大丈夫と言いきかせて試験にのぞみました。大分苦労をしましたが、努力した後のテストの開放感はとても気持ちが良かったです。やっぱり最後は自分の力を信じることと努力をすることだと思っています。

○大学が催しているイベントにはできる限り参加し、先生方や入試課の人々、在学生の人々の話を聞くことが大切。その上で、自分がやりたいことを一つ一つ確認し、まとめておくこと、欲張らないこと。利用できるものは全て利用すること。自分を囲むありとあらゆるものとの連携を大切に。お金も大切に。これを考えると勉強法はおのずと見えてくる。添削して頂けるのは大変ありがたかった。

○美・文の実技はとにかく時間が足りないので、モチーフの特徴・質感・立体感のイメージをちゃんともち、できるだけ細かい所まで手早く描写した。第三者に「これは○○だ」とわかるように、形と質には特に気をつけた。これくらいしか言うことがありません。

○まずは、オープンキャンパスやセミナーなどは積極的に参加し、実技に関してはどのように取り組むべきか、教授の方々にアドバイスやらをいただくようにすること。あとは、家での受験勉強は、時間を決め、その中で徹底的に集中していくよう心がけるようにすること。そのために、実際の試験勉強(例えば、午前に学科、午後に実技・小論など)に合わせて勉強も進めていくことも効果を上げることだと思う。また、AO入試や自己推薦を受け(合格する自信がない場合でも)、本番の空気を多く吸ってみるのも必要だと思う。たとえ不合格だったとしても次回に向けての活力にもなるうえに、1度経験したことで、緊張せずに落ち着いて試験に取り組めるといった大きな利点がある、と思うので。
あとは、努力あるのみ。実技では1日数枚描いて(もちろん集中して)、なおかつ数ヶ月でも継続できるようになれば、どんどん成長していくことを感じとれるはず・・・。


(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
ページTOPへ戻る