ヤマガタンver9 > 本日定休日 金剛閣スタッフブログ 樋口です。vol.22

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▼本日定休日  金剛閣スタッフブログ 樋口です。vol.22

ブログをご覧の皆様 "Bon Jour"

そして、新年明けましておめでとう御座います。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

今日は定休日です。




先日、新春恒例の「歌会始の儀」が皇居、宮殿で行われたようです。


天皇 「五十年の祝ひの年に共に蒔きし、白樺の葉に暑き日の射す」

皇后 「おほかたの枯葉は枝に残りつつ、今日まんさくの花ひとつ咲く」



この歌会始の儀ですが、鎌倉中期には、すでに行われていたようです。

実に、800年弱の歴史があるわけです。

「外記日記」というものに亀山天皇期の文永4年(1267年)1月15日に宮中で

「内裏御会始」という歌会が行われたと記録されているそうです。

室町時代に一旦途絶えたが、江戸時代からはほぼ毎年開催され少しずつ変化

しながら現代に至るようです。

昭和22年(1947年)より現在のように皇族のみならず国民からも和歌を募集

し、在野の著名な歌人に委託して選歌の選考がなされるようになった。

それにともないお題も平易なものになった。これにより、上流社会の行事から

一般国民が参加できる文化行事へと変化を遂げた。

そして、今回最年少中学3年で選ばれた歌が


「大丈夫 この言葉だけ言ふ君の不安を最初に気づいてあげたい」


世知辛い時代をストレートに歌ったものだと思いました。中学3年生なのに…

ちょっと複雑な思いがしました。


さて、本題に入ります。

今日は内臓のまとめをいたします。

人間には消化できない稲藁を食べる牛。胃の中の微生物のおかげでそれを

酸やブドウ糖に転換している牛。しかし、エネルギー源としてはでんぷんを

与えなければならないので、トウモロコシや麦などの穀物を与えます。

牛は油に弱いです。油が飼料の5%を超えると下痢をしてしまいます。そこで

飼料の配合が肥育家の知恵の見せ所となるのです。東北地方など米の産地では

コメヌカを混ぜ、稲作地帯が少ない九州地方ではトウモロコシを混ぜるそうです。

昔は魚粉などでたんぱく質と脂肪を与えていたが、BSE以降は動物由来の飼料は

絶対禁止なので、植物飼料でいかに美味しさをつくるかが課題になっています。

長い稲藁をすりつぶすためには、その潤滑油となるよだれが必要です。

牛の唾液にはムチンという粘性物質が入っているからヌルヌルして長く糸を

引きます。また、大人になると唾液に重曹が入ってくる。

唾液を出せば出すほど重曹が胃の中の酸を中和してくれるから、

胃の調子が良くなる。よだれを流す牛のほうが健康だというわけです。

そこで「牛のよだれ」という慣用句が登場します。

商いは細く長く垂れる牛のよだれのように、気長に辛抱強く続けることが大切

と言う意味です。

小料理屋の店先に盛り塩が置いてあるのを見かけますよね?

塩は浄める意味をもっているから、宗教的な習慣かと思えばそうではありません。

昔々、中国は秦の時代。始皇帝は絶対的な権力を持ち、3000人もの美女を

囲っていたそうです。その美女たちは、皇帝の寵愛を得ようと、夜な夜な

あの手この手で誘う。皇帝は牛車を愛用していたので、牛が止まれば

自分の部屋を訪ねてもらえると考えたある女性は、部屋の前に盛り塩を

置いた。すると、牛はその塩を嘗め続け、その夜はその女性の所に逗留することに

なった。

そんなことが幾夜も続き、女性は皇帝の寵愛を一身に受けることになったとか。

中国の故事に習って、盛り塩は千客万来の縁起物となりました。

人間は、生野菜を食べる時にはフレンチドレッシングをかけたり、マヨネーズを

かけたり、つまり塩分がほしくなる。スイカに塩をかけるのも良くあることだ

それは、野菜やスイカにはカリウムがが多いからである。

細胞の外側にはカリウムがあり、細胞の中側にはナトリウムがあり、両方が

拮抗しながら水分バランスを保っている。そこでカリウムばかり摂りすぎると

ナトリウムが足りなくなって脱水症状をおこす。運動をして汗とともに急速に

脱水症状を起こす。運動をして汗と共に塩分を出し過ぎてしまうと危険です。

スポーツドリンクは、ナトリウムを急速に補強するためにイオン化している

飲料である。草を食べるのが本来の牛は、カリウム過多になりがちだ。そこで

バランスを取ろうとして常に塩を必要としている。草を食べている馬も同様である。

以上、簡単ではありますが、内臓のまとめとします。

新春第一弾も長々となりました。


次回からは、和牛が安心、安全なわけをお送りします。

今日も最後まで読んでいただき有り難う御座います。


A lundi !

Ciao !
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