▼生来のマヌケ2011/07/31 18:02 (C) ぶっくぶくの部屋
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って言ったら、わが老母は、
「オマエは昔からだョ」
ぶふぇ〜
生まれる前からオレを知っている母上様の言うことは、疑いの
余地もない。身に覚えも山ほどある。
つい昨日も…。
長井に行った帰り、ここまで来たら伊佐沢のスイカ買ってかない
テはないとばかりに直売所に寄った。
ある、ある、小さいのからドでかいのまで。
ふと見ると、「オレンジ」って書いてあるスイカがあるではないか!
スイカなのにオレンジ?
食物博学王のかちょ〜が、「果肉がオレンジ色なんです」と。
へえ〜、そうなんだ。
でも、スイカはやっぱ「赤」に限るよなあ、ってことで、小ぶりな
ひと玉を買った。
冷やして、冷やして、ギンギンに冷やして、いざ実食!とばかりに
割ったら………
な、なんと、中味はマリンブルーのような青い果肉だった!?
…………
なあ〜んて、ウソよ。
ミエミエの筋書きなんで、ちょっと恥ずかし紛れのアレンジ。
本当は、「オレンジ」だったのよ。
マジかよ、とかなり気落ちしてしまったオレ…。
心と行動はウラハラに「いける、いける」と自らを鼓舞しながら
ブシャブシャと食って寝たわ!
ああ、やっぱオレは生来のマヌケだわ。
File No.248
『ニッポンの風景をつくりなおせ』梅原 真(羽鳥書店 2600円)
オススメ度★★★★☆
へえ〜、こんな高い本よく買ったなあ、と思われそうだが、実は
知人某氏が貸してくれたもの。
この某氏、地域を元気にしようという志に燃えていて、その発想や
行動力には一目も二目も置いている。
何せオレに本を貸してくれんだから、そりゃいい人よ。
そういう氏が、自らあえて貸してくれる本だから、こりゃ期待が
持てそう、とトキメキながら読み始めたら、これは期待以上だった。
梅原真は高知在住のデザイナー。
地元はもとより、全国各地で、主に一次産品のデザインを通じて
ローカルに力を与えている。
この本は、そのデザインワークを写真と軽妙な解説でまとめている。
彼の持論は、
「一次産業×デザイン=風景」
ローカルに埋もれている宝のような一次産品にデザインで新たな
命を宿らせることは、風景をつくっているようなものだと。
目のつけどころがいい。
センスがいい。
小手先でないデザインがいい。
モノよりヒトに惚れ込むところが土佐っぽらしくていい。
そして、ローカルデザイナーと思いきや、われわれが良く知って
いるような全国級のものも数多く手がけている。
例えば、
小布施の木桶。
青い目をした小布施の仕掛け人の一人、セーラ・マリ・カミングス
の依頼により、木桶による発酵文化復活のデザインワークを手掛けて
いる。
あの有名な「天空の森」(天空しか見えない露天風呂)や、秋田・
乳頭温泉「鶴の湯」も彼の仕事。
そして、そして、おどろくべきことに、彼の仕事やこの本には、
かの原研哉が絡んでいる。
原は『デザインのデザイン』でサントリー学芸賞を受賞した
わが国を代表するデザイナーの一人である。
同書にはオレも感動し、文句なく五つ★。
いずれ紹介したい。
その原があとがきで著者の人となりやその仕事について語っている。
それが簡明にして絶妙。
梅原のデザインワークをみごとに言い表している。
やっぱ、デザインも人なんだなあ。
そして、われわれが住むローカルには、原石のような「お宝」が
確かにあるんだなあ、とシミジミ思わせられる。
それをどう探して、どうデザインして、いかなる「風景」をつくって
いくかだ。
ぜひ一読をおすすめしたい。
高い本だから借りて、ね。