ヤマガタンver9 > 北帰行(その2):分かった風な青臭い事を。。。

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▼北帰行(その2):分かった風な青臭い事を。。。

北帰行(その2):分かった風な青臭い事を。。。/
もしかすると、当地を通過するハクチョウの北帰行は、今がピークなのかも知れない。
今朝は、曇り空に渡る鳴き声を頼りに見渡して探して、計3群れを見つけた。

ハクチョウは白いので目立つのではないかと思いがちだが、
それは、雪が消えて黒々とした田んぼを背景に群れで食事をしている時の話であり、
実は、空を飛ばれると、あの白色は迷彩色に化すのである。

白っぽい灰色の空を背景にしてハクチョウが飛ぶ姿は、
画像の様に近ければコントラスト的にはなんとか見えるが、
少し距離があると空に融け込んでしまい、なかなか人の網膜に映ってくれない。

例え、鳴き声が聞こえるからと言っても、それは、大まかな方向と距離が分かるだけで、
いくら精巧に出来ているバイオ画像感知&入力装置である人の眼であっても、
ちゃんとピントが合わない限り、その像はやはり網膜に映ってくれないのだ。

背景が、晴れた海の青さであったり、晴れた空の青さであったりすれば、
気持ち的には、高コントラストでクッキリ見える感じがするのだが、
実際には、逆光になったりして、または、霞や靄があったりして、
想像した通りにはならない。

そういう意味に於いても、自然はままならないものである。
しかし、あのハクチョウの白さが、この、ままならない自然の中にあって、
カモフラージュという優れたデザイン性が発揮されているのである。

良いデザイン、優れたデザインというのは、
この地上(世)で粗製乱造され、氾濫し続けるモノや情報の渦の中にあって、
単に、その中で相対的に露出性が高く目立つ事だけではない。
「生き延びる」というか「その命や種を守り継ぐ」ための仕組みの事なのである。

その辺の評価軸もちゃんと持ち合わせたポスト311的な時代人というか、
東北のOyajiを目差したいものである・・・などと、
分かった風な青臭い事を言わせてしまう程の、ハクチョウの北帰行なのであ〜る。
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