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▼松山さんのこと

松山さんが下北沢に引っ越した当時は、まだ本多劇場もなく、怪しげな店もいっぱいありました。本多劇場(今もあるの?)の向かい側、その頃は本多劇場はなかったが「杏」という小奇麗なスナックがありました。綺麗なママさんがいて、若い女性がいて感じのいい店で、松山さんの住んでたところから1分ほどのところでした。勉強会の帰りに一緒にそこで飲んで、私一人が弟子、師と1対1のウパニシャド状態だったが、時々ゲスト弟子として、アブや栗山を。アブというのは武者小路実篤の孫で、先年亡くなった篤信、栗山は松竹の釣りバカ日誌の栗山富夫氏。下北の初めのころは清や中尾ちゃんも来てた。怪しげなバーは、ちゃんと優良の店という看板があり、入るとカウンター、奥にボックス、料金同じだからボックスへどうぞと言われ、料金同じならカウンターでいいよ、とカウンター。
その店の隣のスナックへ行ったとき、その優良の店へ行った2人が6万請求され、スナックに金貸してくれと言ってきて(数年前の常連)、貸す意味も判らず断り、それでも優良の店に交渉に行ってやって3万円にまけてもらったそうだった。もう一軒松山さんとよく行ってた店は二人で行きいつも1万円の店。国産のウォッカなんだけど、35〜6年前の話だから安くはなかったんだろう。
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