▼人をケモノにしてはいけない。2015/03/25 17:57 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
▼もう、田植えの準備ですか・・・・・!我家も、息子が田植えの準備の段取りをしております。 私はあまりあてにされていません。 近くに住んでいる次男には声を掛けて一緒にしているみたいです。 まあ、まあ、二人足しても百姓の一人前にはなれないんですけど・・・。 今回は、フェイスブックのことで、お詫びのコメントです。 私の実名は、どこにも書いてないのに、先日実名で、お友達になってくださいにポチッとしてしまいました。 その上、私は、画面を見ることと、〔いいね〕をクリックすることしかできません。 また、ご迷惑をお掛けしてしまいました。 ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。 以後、十分に気を付けます。 知らないことと、わからないことはしない。 ・・・・・肝に銘じておきます。 お詫びに、今日ひっそりと咲いていたヒゴスミレの花の写真を送ります。 〔追伸〕 私も、私の周りの人たちも、人々がケモノにならなくてもいいいように頑張ります。 2015/03/31 17:16:山さくら
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<ある原稿・・「人をケモノにしてはいけない」780字>
もうじき4月。まだ1m近い雪が残ってはいるが田植えに向けて苗箱への土入れ作業の準備が進んでいる。ニワトリ達も元気だ。
我が家は朝日連峰の麓(ふもと)にあり、水田4.2hと自然養鶏1,000羽とを組み合わせた小さな循環農業を営んでいる。働き手は33歳の息子と私。専業農家だ。 自然養鶏と言っても聞きなれない方もいようが、要は健康でうまい玉子を得るためにニワトリ達を野原に放し飼いする養鶏だ。
山すそ野で自然に近づけてニワトリ達を飼えば、当然自然の方だって近づいてくる。そこに生息する腹ペコのタヌキやキツネにとって、ニワトリ達は歩くおにぎりやパンと同じだ。かくて、長きに渡って奴らと我が家とのニワトリ達のいのちをめぐる攻防が繰り広げられてきた。
今まで数多くのタヌキやキツネを捕まえはしたが、多くは半死の状態にして森に帰してきた。
「あそこには行かない方がいいぞ。殺されるところだった。」とのPR効果をねらってのことだ。しかし、彼らを何度懲らしめても同じ奴が繰り返しやってくる。負傷した足を引きずりながらやってくる。そこで私は彼らの家庭を思った。
「なんて?もう行くのは嫌だって?何言ってんのよ。子どもたちを飢え死にさせる気?とっとと行っておいで!」
奴らは女房からこっぴどく叱られ、子を餓死させるよりは・・と、恐怖に震えながらやってくるのではないか。きっとそうに違いない。食べ物がないということは命がけのことだ。
人だって生命線の食べ物が無くなれば容易にタヌキにもキがツネにもなってしまうだろう。近年、農業の衰退が著しい。更にここにきてTPPだ。これが通れば自給率が14%まで下がると農水省は言う。農業の問題は農民の収入の問題をはるかに超えて、この国の存続にかかわる問題、この国に住む全ての人たちのいのちの問題だ。人をタヌキやキツネにしてはいけない。ケモノにしてはいけない。