▼杭の供養2018/07/02 08:32 (C) 獅子宿燻亭7
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川西町大塚の他屋町公民館を過ぎて運転中の視界に、チラッと何か珍しい光景が映った。
100m程過ぎて気になってUターンして戻ると、僧侶と数名の方達で何やら御祈祷中である。
公民館を見ると中では住民が料理の準備中である。
公民館の空き地の向かい側に地蔵尊があるので、その御祈祷かと近づくと大塚熊野神社の総代の方が
おられた。何の御祈祷か尋ねると古くなり危なくなった、のぼり旗を交換するということだった。
そして、その杭を揺すってグラグラする様子を見せてくれた。
のぼり旗用の杭は腐りにくい栗を焼いて強化し「鬼杭」などと呼ばれている。強風で負荷が掛り倒壊などの
事態になれば、大事件である。今月19日とお祭が近い事もあり担当地区の住民が召集されたのだ。
最近、高齢化人口減少もあり、のぼり旗の旗竿を設置するのも大変になってきているという。その為、多勢で
立てる伝統的な手法からロープを使って上げる方法に変えるという事だった。
察するに、その古い杭を供養し新しい杭の工事の安全などのお祓いをしているのではないか・・。
そこまで行う配慮は意外だった。これも伝統的なシキタリなのだろう。この御祈祷で住民が公民館に集い
一献を交わし、お祭りに向けて心合わせをするのだろう。
七月に入り空の青さも本格的になった。湧き上る雲が美しい。