▼原田弥市の獅子2019/05/04 08:59 (C) 獅子宿燻亭7
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落札した高畠町出身の原田弥市の作の獅子頭を仕上げている。
問題は黒いタテガミである。
どう見ても女性の髪を用いているので、何か落ち着かないモノを発しているのを感じるのだ。
白いヤクや馬毛であれば、何とも思わないのだが・・。
タテガミの植え方は元々幕穴だった穴から糸を通して毛を押さえているだけだった。その上から
特殊な微細な釘で唐草の幕を留めていた。獅子の裏には針金で糸を押さえている。
弥市の作である高畠町金原 玉龍院の獅子頭には天保六年とあり、あの様な丸い細い釘は存在しな
いだろうから、近代になって改良されたものだろう。
タテガミを取り付けた穴の位置より前の天頂部に、二つの小さな穴があり何のための穴だろうか
と気になった。
たまたま側にあった、舞踏で用いる一対の小さな獅子頭を見てみると、同じ様に穴が二つ開いて
いて紐が通され輪になっていた。
それは顎の舌の根元に赤い紐があり、現在は切れてはいるがその額からの紐と繋がっている様だっ
た。それは顎が開放状態で下に下がるのを防ぐストッパーの役割なのだろう。弥市の獅子もこの様
に顎の下り止めの紐を通す穴なのだろう。獅子頭には様々な工夫が秘められている。