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▼間取り

 仕事でマイホームを建てた方を
何度か取材させていただいたことがあるのですが、
 「とても悩んだのが間取りでした」
 という答えが多かったように思います。

 山形の場合、二世帯同居で新築される方も多く
 おじいちゃん、おばあちゃん、子供夫婦、お孫さんと、
 それぞれの暮らし方があるのですから、悩むのも当然のこと。

 私の場合は自分の好きなように作ればいいので
 その分、ラクといえばラクなんですが、
 煮詰まっちゃうと思考が堂々巡りになってしまい、
 専門の知識を持たない分野のことを
 一人で考えて結論をだすのは、
 なかなかむずかしい作業のように感じます。

 鎌田さんにお話をして約2週間後、
 見取り図をみせてもらいに出掛けていきました。

 「とりあえず、浅倉さんの要望を
  すべて取り入れた形で書いてみました」。
 
 第一印象は、「そうか、なるほど!」でした。

 なんとなくこんな風になるのかなぁ・・・と
 自分なりに頭に描いていたものの、
 それほどピンとくる感じではなかった部屋の配置が、
 プロの手によってピタッと納まっていたのです。

 「餅は餅屋」とはこのことだなーとつくづく感心。
 (私もこういう仕事をしなくっちゃ)

 具体的な図面になったことで、
 私自身のイメージも少し形になって見えてきましたが、
 問題は「浅倉さんの要望をすべて取り入れた間取り」のお値段。

 「これ、おいくらですかね?」
 「浅倉さんの要望をすべて取り入れたら、
  ご予算よりも300万円オーバーしちゃいました・・・(--;;」
 「わははぁっ、じゃ建てるの無理ですね〜(^.^;;」

 ということで、
 私が「これだけはどーしてもしたいこと」を決め、
 それを取り入れるためには何を我慢すればいいのかを
 鎌田さんに教えてもらうことにしました。

 予算と欲望のせめぎ合いデス。

 もっとちゃんと貯金をしておけばよかったなぁとか、
 もっと儲かる仕事をしているんだったなぁとか、
 そんなことを悔やんでも仕方ないですし、
 かといって無理な返済ローンを組んで
 日々ギズギス暮らすのも楽しくないので、
 「出来る範囲で出来る家づくり」をテーマに
 見取り図の調整に入ることにしました。
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