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▼自分の弱さの中に

自分の弱さの中に/
 以前、掲載した「宗教と科学」で人間は科学の限界を知った時に、何かにすがりたいという気持ちが生まれると書きました。今日はその続きのようなものです。人間は長い歴史の中で飢饉があり、疫病があり、また戦争があり、自らの無力さをまざまざと見せつけられながら生きてきたのではないかと思います。
 
 ですが厳しい現実の中で生きてきたからこそ、謙虚さがありつつましい生活を送ることが出来たのかもしれません。しかし、現代は科学の恩恵により、己の無力さを実感できなくなっているのかもしれませんね。
 
 もしかしたら、自分の弱さをごまかして生きることのできる時代なのかもしれません。欲望渦巻く社会からたくさんの刺激を浴び、感覚を麻痺させられているのではないかと思うことがあります。
 
 人間は自分の弱さを知ったと時に、現実をありのままに受け入れられる謙虚さを得るのかもしれません。理屈や自己弁護を捨て自分の弱さに目を向けられる人だけが、自分と同じような弱さを持つ相手を慈しみ、不平不満の生活から逃れありのままの生活に感謝でき、欲望に翻弄される自分から謙虚な自分に生まれ変わり、心の平安にたどりつけるのかもしれませんね。人間は目を背けたい自分の弱さを見つめることによって、心が豊かになるのかもしれませんね。

今日の目標
 自分の弱さを見つめましょう

今日の写真
 当山の屋根越しに見える小町山です。一月はほとんど雪が降らなかったのですが、今日はこれから除雪しなければならないほど雪が積もりました。やっと小野川温泉も冬らしい雪景色になりそうです。

 

▼自分との戦い

 以前コメントさせていただいたすずめと申します。
けんかになったのは、すべて自分が至らなかったからだと思えるようになりました。まだまだこころの片隅に「相手も悪い」という気持ちがひょっこり顔を出すときもありますが、何度も考えて、やはり原因は自分なのだ、と心の中で自分と戦っています。
 今まで生きてきて何度か人間関係で悩んだことがありました。
その度にずっと逃げてきた自分に気づきました。今回のことは、ずっと逃げ続けてきた私に、逃げずにしっかり自分の弱い部分や認めたくない部分を見つめ、よりよい生き方ができるように、天がこういう機会を与えて下さったのだと思います。
 いままでとても苦しみました。こんかいのことで、この一年間とても苦しみました。その苦しみは自分で作り出したものだったのです。この年になってやっと気づきました。
 今度その人にあったら「おはよう」と言ってみようと思います。なかなか勇気がでませんが、それで私の苦しみもようやく終わるのです。
 副さん、毎回貴重なお話、ありがとうございます。
2007/02/02 13:58:すずめ

▼頑張ってください

すずめさん、コメントありがとうございます。
 私も嫌なことがあり自己嫌悪に苦しむことがあります。そんな時には決まって「こんな自分から逃げ出したい」という思いに駆られます。自分の弱さと向き合うことは簡単ではありません。ですが、後悔・悲しみ・憎しみ・孤独の奥底に潜む、自分の弱さと向き合うことができなければ、人間は変われないのかもしれません。
 すずめさんは、自分で作りだした苦しみに気づかれました。それは本を読んだり、誰かに相談して気づけるものではなく、たくさん苦しまれたからこそ気づかれたのだと思います。さぞ大変だったことでしょう。
 おそらく、相手の方はすずめさんの苦しみの象徴であり天の配慮なのかもしれませんね。その方としっかりと向き合えた時、大切な思い出と幸せな未来を手に入れられるのかもしれませんね。どうか頑張ってください。
2007/02/02 18:06:副さん

▼がんばります

あたたかいお言葉有り難うございます。背中を押して頂いた感じがします。今の謙虚さを忘れないようにこれから生きていきたいと思います。本当に有り難うございます。またコメントさせて頂きますね。
2007/02/02 20:54:すずめ

▼お待ちしております

すずめさん、コメントありがとうございます。私はみなさんのコメントから学ぶことがたくさんあります。私の世界とみなさんの世界がコメントという形でつながり、私の世界が広がっていくような気がします。これからも頑張っていこうと思いますので、応援よろしくお願いします。
2007/02/04 20:23:副さん
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