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▼市場原理も大切だが・・旬を知っているか?

 果物や野菜の旬を知っていますか?
 最近、小さい子供の中に「旬」を知らない子供が増えているとか。
 みなさんの周りにいる小さい子供に「トマトはいつの季節の野菜ですか?」と聞いてみてください。通年、食べられるようになったトマト。大きいトマトからミニトマトまで、いろいろありますが、ハウス栽培の技術の向上により、トマトは年中食べられるようになり、旬がわからなくてなっているのが、現状ではないでしょうか?
 幸い、うちの娘たちは、じいちゃん、ばあちゃんが作っているトマトがあるので、旬も知っているし、トマトの青臭い味も知っている。
 聞くところによると、野菜や果物の栄養価は、旬の時期と旬じゃないものとでは、最大で10倍の栄養価の差があるようです。
 市場原理も大切であり、農業技術の向上もすばらしいと思いますが、もっと原点に戻って「ものの旬」を大切にしてほしいと思います。
 山形の名物である「青菜」も早だしをするため、ハウス栽培で研究をしているようです。本当にそれが必要なのか?疑問です。
 白鷹町に「隠れ蕎麦屋」があり、今、注目を浴びています。少ない生産ではあるものの、白鷹に行かせるきっかけを作る「隠れ蕎麦屋」の手法はすばらしいと思います。山形にはすばらしい野菜がたくさんあります。それを無理に、ハウス栽培で増産体制をしたり、通年食べられるようにせずに、「旬」を教え、山形に来てもらうきっかけを作ることが必要だと思います。
 また、りんご一つをとっても、加工品用を作るのではなく、生のおいしいりんごを教え、それ以外を加工品をまわすということが一般的でしょ!!
 農家にとって、生のりんごと加工品用りんごでは、業者としては、安い加工品りんごを作ってほしいという選択をするでしょう。しかし、農業者の高齢化が進んでいる中、採算性を考慮すると「安い」ものは作らないと思うのです。

 とにかく、食育も含めて、果物や野菜の旬を大切にしましょうよ。
 そして、加工品ありきではなく、生の食材のすばらしさを追求していきましょうよ。これが山形の生き残る道だと思います。
 
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